Galaxy-Eye Modelerは、レーザスキャナやポータブルスキャナ等から取得した大規模点群データを瞬時に軽快に処理するソフトウェアです。 点群を用いて配管等のモデリングだけでなく、多数のシミュレーション機能等を駆使することにより、現場のデジタル化をサポートします。

Galaxy-Eye Modelerの機能

CADモデリング

点群から、規格に沿った配管・鋼材・ダクト等をCAD化します。新設配管のモデリングも可能なため、新設のルートを3Dで確認でき、イメージの共有が容易になります。

配管CADセミオート作成

配管表面の点群を選択することにより、配管CADを作成することができます。点群分布に最も適合する配管規格を、Galaxy-Eye Modeler内のライブラリから検索し、最適な規格形状を作成します。また、ライブラリを編集することにより、新しい規格形状を登録することができます。直管部分だけでなく、フランジやエルボ、ティー、バルブなどを再現することも可能です。

配管CAD自由作成

点群が存在しない場合や、新設の配管ルートの検討を行う際に、配管CADを空間中に自由に作成することができます。 ユーザは、起点となる配管CADからラインを引くだけで、簡単に配管CADのルートを描画できます。分岐や曲がり部分はティーやエルボが自動で生成されます。

配管CADアイソメ図作成

系統毎にグループ化した配管CADを基に、アイソメ図を作成・出力することができます。解析データへの接続に便利な、サポート記号・ラベル・寸法記入だけではなく、配管の種類や長さ毎に積算出力を行うことも可能です。

鋼材・サポート・ダクト・平面

山形・H型等の規格鋼材CADを作成することができます。作成する鋼材候補を点群上に表示し、点群にフィットする鋼材を選択することで、現物に忠実な鋼材を作成します。また、同規格の鋼材が多く配置されたような箇所では、鋼材CADを複製することにより、作業時間短縮が可能です。

指定した配管CADに接する鋼材サポートを作成することができます。サポートは、L形や門形等のパターンから選択し、高さ、幅を調節するだけで作成できます。また、作成済みのサポートを登録することにより、位置指定のみでサポート作成を行うことが可能です。

ダクトの下面/側面の点群を選択するだけで、CADの作成ができます。直ダクトを作成し、直ダクト間の曲線部分を、形状指定することにより、簡単にCAD作成を行うことが可能です。CAD中心軸の表示やアイソメ図作成にも対応しています。

平面図作成

点群から生成した断面画像上で、直線や曲線を描画することにより、2D作図ができます。壁や機器位置の作図、寸法の入力が可能です。また、作成した線図は、DXFデータとして出力することができるため、工場の改造計画立案等の資料に活用できます。

シミュレーション

寸法測定や点群とCADの干渉チェック、点群をそのまま動かすことができるレイアウト検討が行えます。自分のデスクで現場の配置検討等を行うことができます。

干渉チェック

インポートした複雑形状のCADと点群の干渉をチェックを行うことができます。既定の場所に設置したCADと点群の干渉チェックだけではなく、設定したルートに沿ってCADを動かすことにより、干渉した点群を赤く表示し、干渉部分を分かりやすく確認できます。

レイアウト

ユーザが指定した点群を、一つのまとまりとして移動、複製しレイアウト検討ができます。外部から取り込んだCADも同様に移動させることが可能で、現場での配置検討や取り回し等を、場所を選ばず短時間で行うことができます。

足場配置

任意の寸法の足場を作成し、マウス操作で自由に配置の検討を行うことができます。足場の増減や組立は、マス目状の表を使用するだけで簡単に編集が可能です。また、配置した足場の資材数を出力可能なため、3Dデータ上で足場の成立性を確認した後、必要な資材数を見積もることができます。

寸法測定

点群だけでなく、配管・鋼材CADの中心線、または壁や床のCAD等を寸法測定の対象として選択ができます。配管高さ、壁間の距離、設備の建付角度など、様々な寸法を測定することができます。

CAD比較

プラント設備CAD等をインポートし、取得した点群との差分を色差コンターで表示することができます。設計CADにはなく、実物には存在するレバー等の突起物の可視化や、設計CADと実物の形状比較等に用いることが可能です。

データ処理

多数ショットの位置合わせを自動で行う機能や、計測ノイズ処理等の前処理機能を多数備えています。点群取得方式が異なるスキャナデータの合成や処理にも対応しています。

自動ショット合成

多数ショットの点群を、合成用マーカーを使用し、自動で合成することができます。合成用マーカーがない点群であっても、全自動で合成を行うことも可能です。自動合成ができなかったデータは、共通部分の点群上に合成用マーカーを追加することにより、手動で合成を行うことが可能です。もちろん、地上型レーザースキャナやポータブルスキャナ、MMS等で取得した様々な形式の点群の合成にも対応しています。複数形式が混在した点群のCADモデリングや、点群を統合して出力するといったことも可能です。

自動ノイズ削除

点群上の測定ノイズと見なされる浮遊点を自動的に抽出し、削除することができます。また、測定中に映り込んでしまった作業員や自動車などの移動物を、自動的に抽出し削除する機能も実装しています。点群編集やCADモデリング時に問題になるノイズを自動で削除することにより、作業者の負担を減らし効率よくモデリング等を行うことが可能になります。

配置図合成

既に平面図などの2D配置図データ(DXF)が有る場合、配置図データの節点や線に合わせて点群等の位置合わせを行うことができます。配置図の原点に点群を配置できることにより、使用していた配置図の座標系に合わせた配管CADのモデリング等を行うことが可能です。また、配置図をフロアレベルに合わせて配置できるため、位置合わせが困難な各フロア同士の点群の位置合わせも可能です。

区画分け機能

膨大な量の点群を含む重いデータであったとしても、表示するデータの範囲を指定することで処理時間を短くして編集を行うことが可能です。

コミュニケーション

ユーザ以外でも点群の閲覧が可能なviewer機能や、VRによる現場の把握、点群上にリンクを作成し関連情報が参照できる機能を備えています。情報共有を容易にし、業務の効率化ができます。

VR対応

OculusなどのVR装置に対応しており、デスクで現場にいるような体験を得ることができます。ソフト上の操作をVRの視界で行えるだけでなく、点群上の見てほしい箇所に移動経路として設定し、出力した動画をVRで見せることも可能です。現場の情報の共有を現場に行かずに誤解なく行うことができます。

ハイパーリンク

点群上、或いはCAD上にコメントやハイパーリンクを貼ることができます。設備等の説明をコメントとして記載することや、ハイパーリンクを貼ることで、設備の位置を明確に把握しながら、関連資料を閲覧することが可能です。

高速ビューワー

高速Viewerは、独自の高速表示技術により、ノートパソコンでも軽快に、大規模点群やCADの表示ができます。また、高速Viewerは実行ファイルとして出力可能なため、Viewerを使用した社内の情報共有の効率化や、客先への説明等に活用可能です。

パノラマビュー

パノラマ画像を活用することで、直感的な操作で現場の状況を素早く確認できます。パノラマ画像は、計測時に取得したり、既に計測した点群データから作成可能です。ワンクリックでパノラマ画像間の移動ができるため、3次元点群に慣れていない方でも便利に使って頂けます。

Galaxy-Eye Modelerの事例

製造ラインのレイアウト検討期間短縮

工場内の点群と、対象となる製造装置の3DCADのみで、CADと点群の干渉する箇所を確認できます。現場での作業を削減し業務の効率化をサポートします。
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3Dレーザー計測によるプラントのデジタル化

FTRの計測サービスでプラントをデジタル化することで、安全性を確保しつつ、さらなる生産製の向上に貢献します。

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プラントにおける改修工事の工期を短縮

現地調査で取得した3Dデータを用い、新規配管のルート検討や干渉シミュレーションを行うことで、改修工事計画の立案から完工までの作業を短縮し、業務の効率化を実現します。

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日本科学未来館
ドームシアターの3DCAD作成

2021年に日本科学未来館のドームシアターの換気状況や飛沫の拡散について、スーパーコンピュータ「富岳」を用いたシミュレーションが行われました。

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推奨動作環境/仕様

オリジナルファイル GLW, GLP
点群データファイル PTX, FLS/FWS, ZFS, E57, LAS, DP, PTS, TXT, PLY, OBJ
形状ファイル STL, PLY, OBJ, VRML
3D-CADファイル(※1) IGES, STEP, ACIS(.sat, .sab), CATIA V4/V5, Parasolid, NX
位置合わせ用ファイル DXF(2Dラインデータ)
各種定義ファイル TXT 他

※1 オプションとなります。

オリジナルファイル GLW, GLP
3D-CADファイル DXF, IGES, IFC, ACIS(.sat, .sab)(※2)
2D-CADファイル DXF
形状ファイル STL
EYECAD@用出力ファイル XML
構造解析用ファイル NAS
各種定義ファイル TXT
画像ファイル PNG, BMP
動画ファイル AVI
点群データファイル PTX, PTS, E57, LAS, TXT, PLY .OBJ
積算情報ファイル CSV
足場数量ファイル CSV

※2 オプションとなります。

CPU Core i5,Core i7,Core i9,Xeon (4コア以上)
メモリ 16GB 以上
HDD 80GB 以上(SSDを推奨)
グラフィックボード OpenGL 4.5対応 以上(メモリ 2.0GB 以上を推奨)
OS Windows 10 Pro (64bit)  , Windows 11 Pro(22H2以降)

自動配管CADモデリングオプション

自動配管CADモデリングオプションとは、プラント設備における点群のCADモデリングを全自動で行う機能です。通常の「Galaxy-Eye Modeler」は、配管点群の認識、配管CAD同士の結合等に、ユーザの操作が必要になります。一方、当パッケージを使用する事により、ユーザはワンクリックでこれらの操作を完了することができます。さらに、計算にCPU並列処理を用いることで、大規模点群の全自動高速配管CADモデリングを実現しました。この機能により、従来のCADモデリングにかかる工数を大幅に短縮することが可能です。

推奨動作環境(2023年6月15日現在)

CPU Core i7,Core i9,Xeon (4コア以上)
メモリ 32GB以上
ハードディスク 1TB以上 HDD or SSD
グラフィックボード NVIDIA、AMDのグラフィックボード, メモリ 4GB以上
OS Windows 10 Pro (64bit)  , Windows 11 Pro(22H2以降)

※ワークステーションの仕様は上記相当となりますが、詳細は別途お問い合わせください。

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