工場設備の老朽化や増設に伴う改修工事では、客先との改修内容の共有や現場状況を把握することが工事の進捗に大きく関わってきます。現場の状況を把握できていない場合、現地調査のやり直しや改修内容の見直しが必要となり、工期が長くなります。ハンドヘルド型3Dスキャナ『F6SMART』や3D点群CAD化ソフトウェア『Galaxy-Eye Modeler』を導入することで、現場作業の効率化や客先との情報共有が容易になります。

課題

現地調査は寸法測定箇所が多く、作業時間が長くなります。また、寸法の測り忘れや確認不足があると、再度現場へ行く必要があり、移動時間や作業時間がさらにかかります。また、客先との打ち合わせは紙の図面を基に行っていたため、客先との情報共有が難しく、改修内容の認識が異なり、工事を最初からやり直すこともありました。

  • 現地調査に時間がかかる
  • 客先との情報共有不足

フロー




1. 3Dスキャナを用いた改修現場のスキャン
スキャナ本体をタブレットPCに接続し、移動しながら3Dデータを短時間で取得していきます。スキャン中に取得データの形状を確認できるため、形状が取得できていない部分は再度スキャンを行います。

2. データ処理
取得データに合成処理、ノイズ処理を行った後、点群データをエクスポートします。

3. 3Dデータを用いた現場確認
現場の3Dデータから寸法測定や既存設備の撤去、新規配管ルートを確認します。

4. 客先との打ち合わせ
客先と3Dデータを確認しながら、改修内容の打ち合わせを行います。

効果

ハンドヘルド型3Dスキャナ『F6SMART』は短時間で広範囲の3Dデータを取得することができるため、寸法の測り忘れや現場状況の確認忘れ等を予防につながります。また、取得したデータ(点群)を3D点群CAD化ソフト『Galaxy-Eye Modeler』へ取り込み、新規配管のルート検討や干渉シミュレーションを行うことで、客先との情報共有も容易になりました。出戻り作業や工事工程の変更が少ないため、改修工事の工期を50%短縮することができました。

  • 現場調査の効率化
  • 情報共有の円滑化

【お客様の声】 三菱ケミカルエンジニアリング様