大規模プラント全体やプラント設備の点群を取得する場合、地上型レーザースキャナ(以下TLSという)を使用することが主流です。TLSは三脚等に計測器を固定してデータを取得するため、計測器から死角となる部分は点群を取得できません。死角となる部分を計測するには、TLSの位置を変えて計測する必要があります。ハンドヘルド型3Dスキャナ『F6SMART』はスキャナ本体とタブレットPCを有線で接続し、移動しながら点群を取得することが可能です。TLSとF6SMARTを組み合わせて使用することで、効率的に点群を取得できます。

TLSにおける課題

TLSは1回の計測に10分程度の時間を要するため、設備機器が複雑に配置されている場所を計測するには計測回数が増え、計測に時間がかかります。また、TLSを設置できない場所の点群は取得できないため、以下のような課題があります。

  • 計測回数が多くなり、計測に時間がかかる
  • 狭隘部の点群が取得できない

点群取得の流れ

1. TLSを用いて点群を取得
TLSは広範囲を計測し、全体のおおよその点群を取得します。

2. ハンドヘルド型3Dスキャナを用いて点群を取得
F6SMARTは設備の裏側や狭隘部など、TLSを設置できない場所のデータを取得します。

3. データ処理
TLSとハンドヘルド型3Dスキャナで取得した点群の共通する部分(地面や壁など)を利用し、点群を合成します。

F6SMARTを用いるメリット

ハンドヘルド型3Dスキャナ『F6SMART』は設備の裏側や狭い場所を移動しながら点群を取得できるため、TLSではデータが取得できない部分を補完できます。TLSの計測回数が少なくなるため、計測総時間の短縮が可能です。TLSとF6SMARTを併用することで、プラント全体の点群を網羅的に効率よく取得することができます。

  • 計測時間の短縮
  • 機器裏側や狭隘部のデータが取得可能

【お客様の声】 JFEプラントエンジ株式会社様