独自技術のMR法(MeshReflection法)により、従来のパターン投影型計測器と比べ高精度な測定を実現しました。自動車の外板パネルやフロントガラス、大物家電の外表面意匠検査などに最適です。人の感覚に頼った外観官能評価から計測器を用意したデジタル値での評価に貢献します。

主な特徴

  • 独自手法を生かした高速測定
  • 透明・光沢・反射面に最適
  • 数十μmの微小な面ひずみが検出可能

光てこの原理を応用した高精度計測

非接触計測器の中で、一般的な三角測量を応用した計測手法は撮像カメラの画素分解能と撮影角度に依存するため、計測範囲と計測精度はトレードオフとなります。広範囲に計測しようとすると、微小なひずみは計測することができません。
Barock Visionは光てこの原理を応用し、計測対称面の凹凸を増幅させて取得するため、一般的な3次元計測器では困難な数十μmの面ひずみを検出可能です。


単軸ロボットによる広範囲計測

従来のストライプパターン投影型計測では、用意したディスプレイのサイズによって計測範囲が決まるため、広範囲計測が困難でした。
Y軸方向単軸ロボット化により、Y軸方向はスライダー長さで可変できるようになりました。またフィルムなどの対象物を巻き取りながら計測することにも対応可能です。

様々な表面検査に対応

専任の検査員が目視で検査していた欠陥を検出することができます。

測定フロー




測定前準備
反射面や透明体に対して、直接反射を使って測定しますが、対象物が曇っている場合(板金物など)等は、油を塗布することによって測定が可能となります。
※油の塗布が難しく、拡散反射が強い対象物も専用の機能で計測することができます。

測定
スタンド型でかつ測定深度が深いため素早く設置しどこでも測定可能です。操作手順も簡易で約20秒程度で測定が完了します。その他にも協働ロボット等と組み合わせた検査の自動化も可能です。

結果評価
測定データからの曲率変換は自動で行われ、ユーザは任意の閾値を用いて結果を確認することができます。コンター図表示の他、任意断面の曲率分布の表示や前回データとの差分表示、設計データとの差分表示など多彩な機能を使用できます。

製品仕様

設置距離(W.D.) 150mm
測定範囲(X,Y) 300×400mm
ひずみ検出能力 10μm
測定時間 約20sec
重量 ヘッド部4.1kg ロボット部4.5kg
電源 AC100V300W以下

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