白物家電の検査業務デジタル化
白物家電やシステムキッチン等の組付け検査は、ユーザーの使い勝手やブランド価値の確立のためにも重要な要素です。現在、家電業界の各企業の競争が激化しており、品質による差別化を図る際に、検査基準がより厳しく設定されるようになりました。また、家電の見た目、触り心地を定量化する必要が出てきており、検査業務のデジタル化が急務となっています。非接触式のポータブルすき間・段差測定器「GapGun」は、色や素材に関係なく様々な対象を精度良く検査することが可能です。
課題
最新の洗濯機やオーブンなどは、機能のみならずデザインも重視されるようになり、形状が複雑化しています。スイッチなどの可動部のすき間や段差を測定する際に、接触式のツールだと対象が動いてしまい、不正確な測定値が出る可能性があります。
- 接触式では可動箇所が動いてしまう
- 測定値が検査員によってバラつく
- 検査を行う際に管理部門に持ち込む必要がある
GapGunによる検査の流れ
1. GapGunによる測定
GapGunは、片手に収まるサイズのため、現場ですぐに測定を行うことができます。
GapGunの測定は以下のような特徴があります。
- レーザーを使用した非接触測定
- 1測定をわずか数秒で完了
- 測定結果を自動で保存
2. 測定結果の転送
測定結果は、無線もしくは有線通信でPCに転送します。結果の転送と同時にレポートを出力することも可能で、結果には、測定値だけでなく断面データや測定時間等も保存されます。
効果
GapGunを用いた検査では、スイッチなどの可動部を動かす心配なく正確な寸法値を得ることができます。結果の保存やレポートの出力を自動で行うことができるため、検査工程の短縮やヒューマンエラーの削減にも貢献し、検査結果のデジタル管理を行うことが可能になります。また、生産エリアに持ち込んで測定できるサイズのため、検査部門へ対象物を持ち込む必要もありません。
- 稼働箇所を正確に測定可能
- 人によるバラつきの抑制
- 検査時間の短縮
ポータブルすき間・段差測定器
「GapGun」
GapGunは、非接触式のポータブル寸法測定装置です。高速測定、使い勝手の良さ、携帯性や堅牢性を兼ね備え、すき間・段差・円弧等を精度良く測定できます。事前に設定した検査プランに沿ってユーザーを測定箇所へ誘導し、測定結果は本体に自動保存され、検査結果レポートの自動出力機能も備えています。
- 高精度な非接触測定
- 迅速でシームレスな検査
- 汎用性の高い測定能力
- 豊富なユーザーサポート機能