自動車の内装は、お客様の目だけではなく手が直接触れる箇所のため、機能的であると同時にデザインや触り心地等も重要な要素になります。フィット感や仕上がりの悪さは、きしみやガタつきの原因となり、時間のかかる手直しや高額な保証修理、ブランド価値の低下につながります。そのため、内装部品の接合部等の組付け品質を厳しくチェックする必要があります。非接触式のポータブルすき間・段差測定器「GapGun」は、触れると変形してしまうような部材でも、検査対象を傷つけず精度の良い検査結果を得ることが可能です。

課題

マルチマテリアルデザイン、デザイン形状の多様化など、内装部品のデザインは高度化しており、高度な製造技術と高度な検査技術を必要とします。内装部品の検査では以下のような課題に直面することがあります。

  • 極小すき間の測定値が検査員によってバラつく
  • 検査器具との接触で内装が傷つく
  • 接触式では内装形状が変化してしまう

GapGunによる検査の流れ

1. GapGunによる測定
GapGunには、1回の測定で複数回寸法値を取得しており、その平均値が測定値として残るため、バラつきを抑制した検査結果を得ることができます。
GapGunの測定は以下のような特徴があります。

  • レーザーを使用した非接触測定
  • 1測定をわずか数秒で完了
  • 測定結果を自動で保存

2. 測定結果の転送
測定結果は、無線もしくは有線通信でPCに転送します。 結果の転送と同時にレポートを出力することも可能で、結果には、測定値だけでなく断面データや測定時間等も保存されます。


効果

GapGunを用いた検査を行うことのメリットは、検査対象を傷つけず正確に検査できるだけではありません。結果の保存やレポートの出力が自動で行うことができるため、検査工程の短縮やヒューマンエラーの削減にも貢献します。また、狭い奥まった測定箇所であっても延長ケーブルを用いることで測定を行うことが可能です。

  • 対象の変形や傷つきの心配がない
  • 人によるバラつきの抑制
  • 検査時間の短縮

ポータブルすき間・段差測定器
「GapGun」

GapGunは、非接触式のポータブル寸法測定装置です。高速測定、使い勝手の良さ、携帯性や堅牢性を兼ね備え、すき間・段差・円弧等を精度良く測定できます。事前に設定した検査プランに沿ってユーザーを測定箇所へ誘導し、測定結果は本体に自動保存され、検査結果レポートの自動出力機能も備えています。

  • 高精度な非接触測定
  • 迅速でシームレスな検査
  • 汎用性の高い測定能力
  • 豊富なユーザーサポート機能