※所属部署・役職は撮影当時のものです
シミュレーションはあくまでも補助
自分の磨かれた感性こそが貴重なもの
私は現在、原子力発電所の耐震業務を担当しております。耐震評価(対象物が地震で壊れないかの評価)はコンピューターの解析結果を基に行っていますが、実は手計算でもある程度の見当をつけることができるものもあります。ただコンピューターの出した結果を鵜呑みにするのではなく、手計算の結果と比較検討することで、その結果が理論的に正しいかを確認することが重要です。理論的な検証を積み重ねていくので、自分の感覚が磨かれ、経験値が増えていくことを実感できるのが特に面白いところです。
社内は知識と経験の宝庫
自分にとっては贅沢な学習環境
この耐震評価の業務は構造力学の知識を活用することが多く、こだわると際限なく突き詰められる分野です。自分はついトコトン突き詰めてしまう性格なのですが、この耐震評価の分野においても模範となる専門的な知識・経験を持った上司がいますので遠慮なく質問する事ができます。
もちろん、社内の技術資料も充実しているため、いくらでも知識を増やせる環境にあります。これは、FTRにもともと物事を突き詰めてやる文化が根付いているからだと思います。当社顧問の言葉で「難しいことを楽しくやろう」というのがありますが、それを実現しているのはこの環境があるからこそだと実感します。
「中途半端なプライドは捨てろ」
自己過大評価を気づかせてくれた上司の一言
以前、出向先で火力発電所の建設やメンテナンスに必要な人員手配・工程管理をしていました。
出向して間もなく、当時の上司に、「誇りはもっていても中途半端なプライドは捨てろ」と言われ、ハッとしました。私自身、新卒で入社し、自分の力を過信しているところや、目上の人への敬意が少し欠けている部分がありました。自覚がなかった私の中途半端なプライドを上司は見抜いていたのです。
上司はストレートで論理的に物事を言うタイプでしたが、バカ素直と言われた私の性格もあり、特に反発することもなく素直に聞き入れ、徐々に信頼関係を築くことができました。その後も何度も叱られてきましたが、それは私が素直に聞き入れるのを見越してのことだと、今では理解しています。
自分の得意分野を徹底的に磨いてみる
FTRは、年々規模は拡大しているとはいえまだ大企業ではないので、色々なことをやらせてもらえる会社です。技術的な才能がある人もいれば、マネジメントに優れている人、人に好かれる才能を持っている人など、FTRには実に様々な社員がいます。だからこそ、自分の強みを見つめてみて、その強みにおいてはFTRのなかで誰にも負けないほどに極めることで周囲からも一目置かれる存在になるでしょうし、さらに楽しんで仕事に取り組めるのではないかと考えています。そして、そのような自分の「意志」が尊重される組織だということは、FTRの素晴らしいところだと思います。